今だから紅茶!

スタバ・ドトールなどの珈琲ブームの現代において、自宅で紅茶を飲むことなどそうそうないだろう。一人暮らしならなおさらだ。紅茶なんてものに金をかけるぐらいなら他にしたいことがいっぱいあるはずだ。だが聞いてほしい。マグカップ1個とスペシャルアイテムさえあれば、自宅でおいしい紅茶が飲めるのである。

ティーバッグでいいじゃんと言っているそこの貴方、まだまだ甘い。ティーバッグでいいと言うのなら、そもそも紅茶など飲む必要はないのだ。水で十分。せいぜい水出し麦茶。…紅茶を飲むってのは独り暮らしのくたびれた生活に潤いを与える行為なのだ。だからティーバッグなど使ってはいけない。断固としてリーフ(葉っぱ)にこだわるのである。

だいたい独り暮らしはナメられやすい。100%貧乏だと思われている。そんな中、「えっ、お前家で紅茶なんて入れてんの?」と言われるだけでも、ちょっと他の奴らの上を行った気分を味わえるではないか。その快感を分け与えるために、私はマグ1個とスペシャルアイテムで紅茶を入れるすべを伝授しよう。

用意

  1. マグカップ1個。熱に耐えられれば何でもいい。

  2. スペシャルアイテム「ボール茶こし(ティーストレーナーとも言う)」。高いものは高いが、ロフトに行けば250円で買える。

  3. お湯。やかんでもポットでも、熱い湯が沸けばそれでいい。

  4. 茶葉。値段はピンキリ。専門店やハーブの店等で売っている。100g(約30杯分)で700円ぐらいのものを買えばそれなりに旨いものが飲めるだろう。

  5. スプーン。大きめのスプーン。もしくは大さじ。茶葉を量るのに使う。

これで全部である。何度も使えることを考えると案外金はかからないものだ。

←スペシャルアイテム

さて、では淹れ方の説明に入ろう。尚、次に紹介するのは紅茶を1杯淹れるためのレシピである。

作り方

  1. 湯を沸かす。湯の量はマグで2杯分ぐらい。

  2. ボール茶こしの中に茶葉を入れておく。大さじすり切り一杯より気持ち少なめ。

  3. もうすぐ沸騰する! …って段階の湯をマグに1杯入れ、マグを温める。こうするとより旨くなるが、別にやらなくてもいい。

  4. マグが暖まったら湯は捨て、ボール茶こしを入れる。

  5. 沸き立ったお湯を注ぐ。量はもちろん適当。火傷に注意。

  6. フタをして待つ。フタなんて小皿でも何でもかまわない。カップ麺を作るときのでいい。もっと言えば、なくてもいい。待つ時間は好みにもよるが3分ぐらいが目安。

  7. 完成の雄叫びをあげる。こだわりがなきゃやる必要はない。

さあ、如何だっただろうか。これで今、貴方の手元にはおいしい紅茶が入っているはずだ。残りの茶葉は口を塞いで保存しておこう。冷凍庫がベストだが、その辺に置いておいても腐りゃあしない。なんとかなる。

さて、これでひとまず説明はおわりだが、どうせ紅茶をたしなむのなら、個々の紅茶について少し知っていた方がいいだろう。なぜならば、その方が格好いいからだ。多少のうんちくくらい語れないとナメられる恐れがある。…ただし語りすぎには注意。ウザがられる。

個々の紅茶

【ダージリン】

茶葉の名前。黄色い紅茶が出来る。マスカットのような香りがすると言われるが、とてもそうとは思えない。味はちょっと渋めでおいしい。あんこと合う(中に入れるなよ)。最大の特徴は値段が高いこと。非道いのは60gで1万円。…死ぬがよい。

【アッサム】

茶葉の名前。暗めの色の紅茶。ちょっと甘い香り。味も甘め…だと私は思う。ミルクに合うのがポイント。チョコレートにも。おすすめ。

【ウヴァ】

茶葉の名前。赤系の紅茶。草のにおいがする。ミルクに合うと言われ、某飲料メーカーの『紅茶○伝』にも使われている。草のにおいがする。フルーツ系の菓子に合う。草のにおいがする。

【キームン】

茶葉の名前。実は中国のお茶。よってほのかにウーロン茶を感じさせるテイスト。香りもそっち系。紅茶と違って中国茶は二番煎じも結構いけるらしいが、私は試していない。

【アールグレイ】

一応茶葉の名前だろうが、実はキームンにベルガモットの香りを付けたもの。ファンも多いが、私には入浴剤の香りにしか思えない。初めて飲んだときは風呂水かと思った。牛乳を入れると急に激ウマになる。ミルクがないなら飲むな。

【キャンディ】

名前から判断して甘い紅茶だと思いこむと苦い思いをする。アイスティーに向くと言われているが、つまりは普通に飲んでもあまり旨くないと言うこと。しかもミルクには合わないとか…。安いので、砂糖を入れて飲むのならいいのでは?

【ニルギリ】

名前的に飲む気がうせる。でも実は甘くて美味しい紅茶。おすすめ。色は赤。アッサムに似てるから、きっとチョコに合う(憶測)。漢字で書くと暴走族みたい。邇瑠義理。…もちろん嘘。

【セイロン】

ブレンドの名前。セイロンという名の茶葉があると思っていると恥をかく。セイロン島でとれる紅茶のブレンド。ブレンドだから安い。そして特徴がない。

【ダージリンファーストフラッシュ】

ダージリンが持つ必殺技で、放射性のある光線が辺り一面を焼け野原に……嘘です、真面目にやります。要は“春摘み”ということ。夏摘みがセカンドフラッシュで、秋はオータムナル。春の方は味はそこそこだが香りがいい。秋の方が香りは落ちるが味はいい。夏は中間。この3つの時期がダージリンの旬だと言われていて、当然値段も上がる。でも、1年に3回も旬があるって時点で騙されているような気がする……。


ここに挙げたのはほんの一部である。中には正露丸のような香りの紅茶もあるそうだし、アップルティーなどのフルーツもの、ハーブものなんかもある。店によってはその店独自のブレンドがあったりもする。だが、そういった所まで入っていくのは通の皆様方だけでいい。我々の目的はリーフの紅茶を家で楽しみ、ちょっとハイソ(死語)な気分を味わうことなのだから。