アナタのパソコンの潜在能力を今すぐ活用するワザ

潜在能力を活用?

ますます高性能化していくパソコン。 サイトを見たり、メールの読み書きをしたり、ワープロを使ったり、ゲームをしたり...。

しかし、そういった作業の最中、パソコンの処理能力は半分も使われていない。

そんなパソコンの「空き容量」を、最大限に活用するワザを紹介する。

その方法とは、パソコンを学術的な研究に参加させるというものである。

研究のなかで、膨大なデータを解析するにあたり、家庭やオフィスのパソコンをネットワークでつなぎ、全体であたかも1つのコンピューターのように使う技術が開発されている(Peer-To-Peer技術と呼ばれる)。この方法を使うと、膨大なデータを巨大なコンピューターなしに行えるのだ。そして、パソコンをインターネットにつなげられさえすれば、アナタのパソコンでも、今すぐにこうしたデータ解析のシステムに参加できる。

「でも、なんか面倒くさそうだ」
という人のために、参加の流れを解説する。

  1. データの解析を行うソフトをダウンロードし(もちろん無償)、インストールする

    (これだけで参加できる。以下の過程は、自動的に行われるのである。)

  2. 解析する一定量のデータを自動的にダウンロードする

  3. アナタがパソコンを使っている最中、空き容量を使って自動的に解析作業がなされる。スクリーンセーバーとして画面に出すこともできる。

  4. 解析が終わると、そのデータを自動的に送り返す

  5. (2.)に戻り、この一連の流れを繰り返す。

  6. インターネットの接続方法が、常時接続ではなく、ダイヤルアップの場合、(2)(4)の段階で、オフラインになっていると、インターネットへの接続を求められることがある。

研究に参加しよう!

SETI@home

SETI@homeのロゴ

SETI@homeのSETIとは、“the Search for Extra-Terrestrial Intelligence”の略で、日本語にすると、「地球外知性体探査」とでもなろうか。

このプロジェクトに参加すると、電波望遠鏡で収集された地球外からの、電波信号の解析を行うことになる。ちなみに、この電波信号は、カリブ海のプエルトリコにあるアレシボ電波望遠鏡で収集されたものとのこと。

SETI@homeは、カリフォルニア大学バークレー校を拠点に、1999年5月に開始された。このプロジェクトには、サンマイクロシステムズなどの企業により資金の提供を受け、現在では200を超える国と地域に、300万人以上の参加者がいる。

このプロジェクトでは、もしパソコン1台で解析を行ったとしたら、約100万年分に相当する量の解析を、すでに終えたという。

解析ソフトのダウンロード作業などは、英語のみになるが、基本的な説明に関しては、日本版がある。

SETI@home(英語:日本語版へのリンクあり)SETI@home(日本語サイト)

Intel philanthropic peer-to-peer Program
インテル・フィランソロピック・ピア・トゥー・ピア・プログラム

Intel philanthropic peer-to-peer Programのロゴ

SETI@homeと比べ、こちらはより実用的なプロジェクトと言えそうである。

このプロジェクトに参加すると、白血病などの生命を脅かす病気に対する新薬や治療法の研究における、分子の解析を行うことになる。

2001年9月のアメリカ同時多発テロ事件後、アメリカでは炭そ菌事件が多発したが、このシステムでは、数十億種類の分子化合物から炭そ菌に対して有効なものを調査するプロジェクトも行われた。(この炭そ菌プロジェクトは、すでに終了している)

このシステムは、半導体でおなじみのインテル、全米癌学会、英オックスフォード大学などが中心になり、2001年4月に開始された。

最終的には、数百万人のユーザーが参加し、高性能のスーパーコンピューターよりも10倍優れた処理性能を実現することが、予測されているという。

Intel philanthropic peer-to-peer Program

機能を使いこなせ!

ここまでの内容だけで、パソコンの「空き容量」を活用するという目標は果たすことができる。でも、使わないままでいるのは、もったいない機能が一つある。

「グループ/チーム機能」である。

もともと、ここで紹介したシステムには、解析したデータ量を集計したり、その量の多い参加者をランキング表示する機能がある。特に設定をしないでおくと、個人単位で集計されることになるが、設定により、学校、企業などの単位で集計することができる。これが、「グループ/チーム機能」である。

そこで、気になるのは、アルファベット順検索の「W」の項に、早稲田大学グループ/チームがあるかどうか。探してみると、今回紹介した二つのプロジェクトとも、登録がありました。

ただ、どちらのプロジェクトともに、「Waseda University」への参加者は数名。あまり、盛り上がっていない様子。

ならば、パソコンの「空き容量」を活用するついでに、早稲田グループ/チームにも参加しちゃいましょう。

すでに2ヶ月ほど使用しているが、これらのプログラムをインストールしたことによって、パソコンのシステムが不安定になったということはない。安心して、導入できるといえよう。

ただ、万一、これらのソフトウェアをインストールしたために障害が発生した場合でも、解析ソフトを削除してしまえば、すぐに参加をやめられる。

1台のパソコンで、同時に複数のプロジェクトに参加すると、解析ソフトが相互に干渉しあうなどの問題が発生するおそれがありますので、おすすめしません。